フッ素は体に毒⁈
虫歯の予防になるからといって、最近のマウスケア商品には必ずと言ってもいいほど入っているのがフッ素です。
確かに非常に効果があり、外国でも国民の虫歯を減らすために政府がフッ素を使うといった事例もあるくらいです。
アメリカやヨーロッパの国々では水道水にフッ素が入っているというのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなに虫歯に効果を発揮するフッ素ですが、実は体に悪影響があるという場合があるのをご存知でしょうか。
今回はフッ素に焦点を当てて、みていきましょう。
フッ素の役割
フッ素には歯垢(プラーク)になる細菌の活動を抑える作用があります。
また溶けたエナメル質の修復したり、歯質を強化したり、さまざまな虫歯の発生を防ぐバリアのような効果もあります。
こういった有効成分が実証されているからこそ、マウスケア商品には欠かせない成分になっているというのもうなづけます。
フッ素は体に悪い?
いいところしかないように見えるフッ素。
ですがフッ素は飲み込むと体に悪えいきょうを与えることがあります。
例えば、急性中毒や、慢性中毒を起こしてしま場合があります。
急性中毒は体重1kgあたり、2mgのフッ素を飲み込むとおこす危険性があります。
幼児は体重が少ないため、大人よりも注意が必要です。
急性中毒の症状は吐き気、嘔吐、腹部不快感などです。
応急処置として牛乳を飲ませ、医師の診察を受けてください。
慢性中毒の症状は、歯牙フッ素症(班状歯)と骨フッ素症(骨硬化症)の2つあります。
歯牙フッ素症(班状歯)は、適量の2~3倍以上のフッ素を、歯ができ始める時期から長年にわたり継続して摂取した場合に起こるものです。
症状としては歯の表面に白班や縞模様が現れてしまいます。
また、骨フッ素症(骨硬化症)は、さらに多くのフッ素、例えば適量の約10倍以上を数十年間摂取した場合に起こることがあります 。
フッ素の安全な使用法
フッ素を水道水に混ぜてしまうと、上記のようなことが起こる可能性があるので、日本では水道水フッ素添加が行われないのですね。
フッ素の安全な使用法はやはり局所使用です。
具体的にはフッ素の歯表面に塗布する方法、フッ素入り歯磨き粉を使うなどですね。
実は水道水フッ素化をおこなってきた国々でも、すでに廃止にふみきっている国が多数出てきているんですね。
フッ素は正しい理解のもと安全に使用すれば効果が高いものです。
ぜひ、有効に活用してくださいね。