歯周病って、どんな病気?
歯周病ってよく聞くけれども実はよくわからない、
という方いらっしゃるんじゃないでしょうか。
ですが、その意識のままではとても危険です。
歯周病は成人のほとんどの方が患っているというデータがあります。
知らず知らずのうちにあなたも歯周病になってしまうかも⁈
今回は歯周病がどのような病気なのか調べてみました。
歯周病のメカニズム
歯周病は歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)から始まります。
歯の周りには歯肉溝という溝があります。
この溝は健康な状態のときには歯茎に密着していて、細菌の侵入を防いでいます。
ですが歯茎に炎症が起こり腫れてくると、この密着が剥がれ、ポケットのような隙間ができます。
この歯周ポケットから侵入した細菌が、歯茎にさらなる炎症を引き起こします。
歯周ポケットの中は歯周病の病原菌の繁殖しやすい酸素の少ない状態であるため、
歯周病原菌の繁殖はさらに進むことになります。
最終的には歯を支える骨(歯槽骨)を溶かして歯を土台から揺るがしてしまうのです。
これが歯周病です。
虫歯と違い、痛みが出ないことの方が多いです。
痛みが出ないということは、気づかないうちに進行してしまう可能性があります。
歯周病になりやすい人
自分は歯周炎が進行しやすい体質かどうか、知りたいですよね。
遺伝的要素
海外では、遺伝的な要因を調べる検査が始まっている国もありますが、日本ではまだ一般的ではありません。
ですからご自身の直系尊属、親御さんが歯周病であるかを聞いてみてください。
お口の中の細菌バランスは親子間で遺伝することが多いです。
親御さんが歯周病を患っていらっしゃるのなら、あなたにもそのリスクが高いということになります。
タバコ
タバコは歯周病の進行に強く関係していると言われています。
タバコを吸う人は吸わない人の3倍も危険であるという報告もあります。
ニコチンの影響で毛細血管が収縮し、血流が悪くなること、
一酸化炭素のために血液中の酸素が運ばれなくなることなどが危険性を上げているのです。
女性ホルモン
女性の方が歯周病患者が多いことをご存知でしょうか。
女性ホルモンには、ある特定の歯周病菌の増殖を促したり、歯周組織の炎症を悪化させたりしてしまいます。
特にホルモンバランスの崩れやすい、思春期と妊娠・出産時期、そして更年期には注意が必要です。