食べる以外の歯の役割
歯の役割を考えたことがありますか?
漠然と、食べるのに使うだけと考えていませんか。
実は歯には他にもさまざまな役割があるのです。
今回は食べる以外の歯の役割を調べてみました。ではみていきましょう。
食べる以外の歯の役割
実は歯は感度のいいセンサーでもあります。
脳と直結している重要な出発点と言えます。
脳は身体の歪みなどの異常を歯の噛み合わせで感知したりします。
それに味わうという行為。
歯は味を感じるときに大変重要な役割を果たしています。
味は舌で感じるものと考えがちですが、歯ごたえや歯ざわりは歯で感じますよね。
これらも美味しさのひとつですので、歯も味わうという行為を担っているといえるでしょう。
味わうとは少し違いますが、砂や石など硬いものを噛んだときには、食感で食べられないものと判断して、体内に異物が侵入するのを防ぐ役割もしています。
次に話すという行為。
歯にも唇や舌と同じように発音を助ける役割があります。
歯と歯の間に大きな隙間があったり、噛み合わせに問題があったりといった、歯並びに問題がある人は明瞭で正確な発音ができにくくなります。
入れ歯を外してしゃべるお年寄りのお話が聞き取りにくいと感じたことはありませんか。
これは発音に対する歯の役割が大きいことを示しています。
そして力を出し、バランスを保つという行為。
歯を噛みしめることにより首の骨や周りの筋肉で頭部を固定し、より強い筋力を出すことができます。
また腹筋や背筋など姿勢を保つ筋肉に、適度な緊張を与えることでバランスを保ちます。
スポーツをしている時などには筋力だけでなく瞬発力も向上するので、大変役に立ちます。
スポーツ選手が噛みしめすぎで歯が悪くなったという話もよく聞きますよね。
こんなに重要な役割を果たしているのに多くの方々が、歯がそれほど重要な役割を果たしていることを知らないのです。
たとえ歯が抜けても年齢によるものと諦めてしまいます。
ただ、ご高齢でもしっかりとご自身の歯を保ってらっしゃる方がいらっしゃいますよね。
歯科医院と連携を図り、正しいケアをすることで歯を少しでも長く残していく努力をすることが大切です。