!!HAPPEETH!!

歯をキレイにしてハッピーになる人のブログ

フッ素はどうして歯にいいの?

       f:id:happeeth:20160214223257j:plain

 

フッ素は虫歯予防にいい。

こう言われるようになってからずいぶん経ちます。

一般の人の中でも虫歯予防にはフッ素という意識が浸透していますよね。

ですが、フッ素がどういったアプローチで虫歯を予防してくれるのか、そこはあまり知られていないのではないでしょうか。

今回はフッ素がどのようにして歯を守ってくれるのかを調べてみました。

 

  そもそもフッ素とは

少し化学の授業のような話になってしまいますが、お付き合いください。

フッ素とは原子番号 9番の元素で、地球上で18番目に多いそうです。

土の中にたくさん含まれ ています。単体は常温で黄緑色の気体です。

化学の記号で書くと「F」ですね。ラテン語のFluorum(フルオリン)の頭文字からとられています。

実は身近な食べ物にも多く含まれています。

特に多く含まれているのはのはイワシやエビなどの魚介類、海草、牛肉、ジャガイモなど です。

人が生きていくうえで必要な、必須微量元素のひとつでもあり、歯や骨の健全な育成のために使われます。

とは言え、摂り過ぎると弊害が あります。詳しくはこちらの記事へf:id:happeeth:20160215015220p:plain

 

  虫歯予防のメカニズム

人間の歯の表面のエナメル質は、ほとんどがリン酸カルシウムの結晶で、ハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質からできています。

内面の象牙質も、約 70%がハイドロキシアパタイトで、その他線維性タンパクのコラーゲンからなっています。

エナメル質と象牙質は硬く石灰化した組織です。

特にエナメル質は身体の中で一番硬くて、丈夫な組織です。

ハイドロキシアパタイトを化学記号で書くと、Ca10(PO4)6(OH)2 となります。

一般的にアパタイトと呼ばれていて、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「芸能人は歯が命」のキャッチフレーズで有名な、歯磨き粉の「アパガード」もこれにちなんだもののようです。

エナメル質の97%がアパタイトでできています。

エナメル質はとても硬く、ダイヤモンドの粉を付けた機械でないと削れないほど固い物質なのです。

ですが、所々にアパタイトの結晶の弱い部分があります。

そこでフッ素の出番です。

フッ素はアパタイトにくっついて、「フルオロアパタイト」という物質 に変わり、エナメル質の弱い部分を補修してくれるのです。

虫歯は酸によって歯の表面のカルシウムが溶け出してしまうことで起こるのですが、、フッ 素のおかげでカルシウムが溶け出しにくくなるわけです。

また、カルシウムが溶け出しても、歯の表面に穴が開く手前までなら、またカルシウムが戻ってきて修復することができます。

これを再石灰化といいます。フッ素はこの再石灰化を促進するはたらきがあるのです。

またフッ素にはそれ以外にも、お口の中の細菌のはたらきを弱める作用もあります。

フッ素にはすばらしいはたらきがあるのですが、その働きはそれほど強いものではなく、フッ素を使っていれば大丈夫というわけではありません。

歯磨きをしっかり行い、フッ素の力もプラスして虫歯予防するというスタンスで使ってみてくださいね。