親知らずって抜かなきゃいけないの?
奥歯のさらに奥がムズムズしだしたら、
あなたにも親知らずの抜歯の時期が訪れたのかもしれません。
一生沈黙したままの親知らずを持つ人もいます。
でもそうでなかった場合、いったいどういう処置がなされるのでしょうか。
親知らずの生え方
親知らずは4本あります。
ですが、生える人もいれば、生えない人もいるし、
1本だけ生える人や、3本生える人などさまざまです。
現代人はアゴが小さくなってきているので、
4本全て生える人は決して多くありません。
食べ物も柔らかくなって、噛む必要があまりないので
親知らずは必要のない歯として、身体に認識されてきているのでしょう。
親知らずが生えない人でも親知らず自体がないわけではありません。
アゴの骨の中にある状態や、
歯茎の中に埋まったままになってしまう埋伏歯の状態になっています。
埋伏歯は完全に歯茎の中に入ってしまっている歯だけではなく、
歯茎から頭だけ少し出している歯も伏まれます。
また横向きや斜めに生えてしまう方も多く見受けられます。
この原因もやはりアゴが小さくなっていていることが関係しています。
親知らずは臼歯といって歯の中では大きな歯です。
小さなアゴにはもう生えるスペースがない中、
何とか生えようとし、結果として横向きや斜めになってしまうのです。
もちろん埋伏歯の場合も、横向きや斜めに生えている場合も
噛み合わせに問題が生じます。
歯磨きもしづらく、お口のトラブルを引き起こしやすくなります。
そのため抜歯が必要になる、というわけなのです。
抜歯が必要ない場合
まっすぐに生えてきていて、歯磨きにも特に問題がない場合や、
アゴの骨と同一化していて今後も生えてくる可能性が少ない場合、
その他歯科医師が特に問題を認めなかった場合などが挙げられます。
いずれにせよ、自己判断できることではありませんので、
成人したら一度は必ず、親知らずに関して歯科医師の診断を仰ぎましょう。